今ネット社会でサイト情報を閲覧するブラウザソフトであるが、WindowsXP時代には「IE(Internet Explorer)」が主流であった。Windows95の発売と同時にWindowsに標準装備(無料)されたのがブラウザソフト業界へ影響を与えたと言っても過言ではない。それまでは「NetScape Navigator」というブラウザソフトがシェアNo.1だった。
Microsoft社は今まで主流であるソフトウェアの地位をOS以外の部分でもシェアを奪って行った。「一太郎」が「Word」になり、「NetScape Navigator」が「IE(Internet Explorer)」となったように。しかし、「一太郎」、「NetScape Navigator」のDNAは未だ健在です。やはり良いものは何かしらの形で残っていくのですね。
一個人的に感じたことは、折角素晴らしいソフトウェアのシェアが奪われているのを目の当たりにして、「Windowsだけで良いのでは?」と思った。そして何故、その力を他の分野のシェアまで奪っていくMicrosoft社の姿に良い印象は持たなかった。
しかし、WindowsXP時代全盛期にGoogle社が「GoogleChrome」という素晴らしいブラウザを無償提供し始めた。これを始めて利用した時に衝撃を受けました記憶がある。
「Google Chrome」の素晴らしさ
今では他のブラウザとの大きな違いは目立たなくなってきたが、この「Google Chrome」が提供され始めた時、余りにもサイト表示速度が速いことに感動しました。「IE」で表示に3秒掛かるとしたら、「Google Chrome」なら1秒以内で表示される位の体感である。
初めて使ったときの印象が忘れられない。このブラウザを設計した人は凄いです。そして今まで「サイトアドレス(URL)」を入力する部分に「検索キーワード」を入力して検索できるようにしたのも「Google Chrome」が初めてのブラウザであると思う。これにも衝撃を受けました。
元々、Google社は「検索エンジン」をサービス提供する会社である。「Googleのトップページ」も検索キーワードを入力する欄があるのみ。それだけで莫大の広告収入を得ている会社であったのが、「Google Chrome」の無償提供を皮切りにどんどん便利なサービスを提供していくことになる。
ここら辺に関してはMicrosoft社は完全に遅れてしまった。完全にネット上のサービスはGoogle社が支配しているような構図が出来上がってきてしまった。
ただ、ここでMicrosoft社は頑張り始めるのであるが少し裏目にでているような感じがする。「Windows8」から現実と乖離しすぎた物創りをしてしまった様な気がします。Windowsに今標準装備されているメール機能・ブラウザ機能は、時代を先読みし過ぎで利用者が着いていけなかった。ここにMicrosoft社の失敗があったように思う。
Google社は常にユーザーの利便性を求め続けている!
今やスマートフォンの利用者にとって、PCとスマホ・タブレットと複数のデバイスを持つのは当たり前の時代。「Google Chrome」は非常に分かりやすい形で「cloud(クラウド)」という事を利用者に意識させた。「ブックマーク(お気に入り)」が良い例なのだろう。モバイル用のブックマークとPC用のブックマークは別々に管理できるが、お互いリンクしている。「Gmail」というサービスもネット上にメールが存在している。「GoogleDrive」もネット上にある。ここら辺の仕組みを分かりやすくしてくれたのが、間違いなくGoogle社である。スマートフォンのOS「android」を無償提供したのもネット社会のビジネス構図の将来像を描いての事なのだろう!
ネット利用者が無意識のうちにGoogle社の描いたネット社会に導かれたのではないかと感じている。
その切っ掛けになったのが「Google Chrome」です!
なんかこの話を聞くとGoogle社が凄いと思いませんか?
しかしここ最近、Microsoft社も少しずつ考え方を改めてきたように感じます。ただ、Windows10標準のメール機能だけは未だに使う気になれない。「Google Chrome」に慣れてしまったので、「Microsoft Edge」も使う気になれない。
だから今はまだブラウザに関しては「Google Chrome」を利用することをお薦めします。今後、更に良いと思うものが出現しない限りは変えるつもりはない。
PC・スマホ・タブレット全てでブラウザは「Google Chrome」を利用してくことになるだろう。