Amazonがマイクロコントローラ用IoT向けOS「Amazon FreeRTOS」を提供!

Amazon FreeRTOS
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Amazonが「マイクロコントローラ用IoTオペレーションシステム」である「Amazon FreeRTOS」の提供を発表しました。

「何故Amazonがオペレーションシステムを無償提供するのか?」

については一般の方にとっては少し分かりずらいかもしれませんが、結局はクラウドビジネスの展開の切っ掛けにしたいのでしょう。Microsoft、Appele、Google、Amazonとネット時代のビジネスを強化していくには、このようなOSの提供は未来への投資となります。

IoT時代の到来に向け各社ともビッグチャンスを掴もうと必死な訳です。下記の動画が「Amazon FreeRTOS」について説明されている動画となります。

「Amazon FreeRTOS」の概要について

これについては「Amazonの公式サイト」を見てもらった方が正確な情報が得られると思うのですが、恐らく見ても意味不明と思われる方もいると思います。恐らく技術者でないと、どんな特徴があるOSなのかが理解できないような気がします。私も他のサイトを見ても何を書いているのか分からなかったので、直接公式サイトを見て少し理解ができました。

「Amazon FreeRTOS(a:FreeRTOS)は、小型、低消費電力エッジデバイスのプログラミング、配備、保護、接続、および管理を容易にするマイクロコントローラのオペレーティングシステムです。」※Amazonのサイト引用

一体何のこと?と一般の方が思うのは当然です。

簡単に言ってしまうと、今後ネット接続する機器(IoT)に搭載するためのOSを無償提供します。というコトです。このOSを利用することにより、IoT機器が簡単・安全にネット接続できるようになる。基本的にクラウド利用を目的にしたOSというコトがポイントとなります。

OSのベースカーネル

「Amazon FreeRTOS」のベースとなっているカーネルですが、最も一般的なリアルタイムオペレーティングシステムである「FreeRTOSカーネル」がベースとなっています。

既存の「FreeRTOS」を利用している場合には、ライブラリ等を追加することも可能なようで、互換性はあるようです。

ちなみにカーネルとはWindowsで言うところのバージョンみたいなものです。「Windows95」「WindowsXP」「Windows10」みたいな感じです。カーネルと表現しているので恐らくUnix/LinuxベースのOSかと思います。

ここら辺は「AndroidOS」や「iOS」と遜色ない構成なのではないかと考えます。

OSのメリット

「Amazon FreeRTOS」はどんなメリットがあるのか、「Amazonの公式サイト」から抜粋して説明していこうと思います。

低電力接続デバイスの簡単なプログラム、展開、および管理が可能になる

低電力と言うのは小型機器にも利用することを想定しているのでしょう。そして簡単なプログラム・展開・管理については開発者が導入しやすく、取り扱いが簡単であるというコトを示しているのではないかと考えます。

多分ですがiPhoneやAndroidアプリ開発をする感覚で導入できるのではないかと推測しています。もしかするともっと簡単なのかもしれません。

安全なデータとデバイスの接続

これはとても重要なことです。

「データの暗号化と鍵管理のサポートを含む、デバイスのデータと接続を保護するためのライブラリが付属しています。 Amazon FreeRTOSには、デバイスをクラウドに安全に接続するためのTransport Layer Security(TLS v1.2)のサポートが含まれています。」

と説明されています。IoT機器を安全にクラウド接続するというコトはIoT時代には一番重要なコトです。

IoT時代の一番の脅威はパソコンよりもIoT機器のサイバーテロが一番怖いのです。どうやってサイバーセキュリティ対策をしていくか?多分ですが、コレだけでも足りない位かもしれません。ココをキチンと対応していく姿勢を見せているAmazonは素晴らしいと思います。

クラウドまたはローカルエッジデバイスに接続する

「AWS IoTコアのようなクラウドサービス、またはAWS Greengrassデバイスなどのローカルエッジデバイスに直接接続できます。」という説明がされています。

これについてはネット接続することと何も変わりはありません。しかし少し凄いのは、クラウドとの接続が切断された場合でも通信を継続する仕組みがあるようです。

要はクラウド接続に関してはOSに任せておけば良いというコトになります。ココは開発者にとっては都合の良いOSというコトになるのではないでしょうか?

幅広いハードウェアとテクノロジーのエコシステム

コレに関してはAmazonはユーザーの要望に応えて対応していきますという表現で良いかと思います。

IoT機器のOS選択に悩む開発者の方にとっては、Amazonに相談すれば要望に応えてくれる可能性があるということでしょう。

最後にまとめると

何かIoT時代に向けて各社ともに色々動き出しているような気がします。OSを提供する側も提供される側も関係なく、地球規模で新時代到来に向け既に動き出しているのは間違いありません。

少しでも良いモノを!

ユーザーの立場からすればそれだけです。「Amazon FreeRTOS」を利用したIoT機器を使う日が近いうちに来るのでしょうか?

楽しみで仕方がありません。

八子 知礼 (著), 杉山 恒司 (著), 竹之下 航洋 (著), 松浦 真弓 (著), 土本 寛子 (著)
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