パソコンの動作が遅くなった原因?SSDなら速度低下が発生しない理由!

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システムエンジニアというコトもあり、よくパソコン関係の相談をされます。その中でも多く聞くのは、「パソコンが古くなったせいで動作が遅い、ファイルが沢山あるから動作が遅い」というお話です。

この理由、あながち間違ってはいません!

でもね、新品の時は速かったわけですよ。何で遅くなるか?

この原因をキチンと説明出来る人は少ないです。

確かに「ファイルが沢山あるから」という理由もありえます。しかしファイル容量だけでディスクを埋め尽くすのは、故意に動画ファイルを生成しない限り埋め尽くせるものではありません。普通の使い方でディスクを埋め尽くすのには相当なコトをしないと埋まることはありません。

古くなるとCPU(Central Processng Unit:中央処理装置)も遅くなるのか?

答えはNoです。

それではメモリー(一時記憶装置)はどうなのか?

コレも古くなっても遅くはなりません!

要は半導体と言われるようなモノに関しては、古くなったから急激にパフォーマンスが落ちるというコトはありません。

コレには意外なトコロに原因があります。

パソコンのパフォーマンス低下はHDDに原因あり!

近年ではパソコンのCドライブにはSSD(Solid State Drive)というディスクを搭載しているマシンが販売されるようになってきました。しかし未だにHDD(hard disk drive)をメインにしているパソコンも販売されております。

このHDDをCドライブ(Windows・iOSと言ったオペレーションシステムがインストールされているドライブ)にしている場合、HDD内のモーター速度の劣化でパフォーマンスが低下するのです。

HDDはモーターの回転で磁気ディスクに格納されたデータにアクセスします。その為、モーターの回転力低下はパソコンの速度に大きく影響してきます。

「モーターの回転力=パフォーマンス」という公式になってくるのです。

この事実を知らない人は多いと思います。

HDDのモーター劣化は意外と早いです!

私の経験上の話ですが、HDDをCドライブにしたパソコンで速度低下を体感し始めるのは約3か月です。6か月経過では更に感じる人が多くなると思います。

恐らく多くの人は毎日使用しているので、少しずつ遅くなってきていることに気付かないでいます。

ただ単にパソコンってそういうモノじゃないの?

と思っている方もいるんではないかな。

それは違います。

遅くならないようにする方法が今はあります!

CドライブにはSSD(Solid State Drive)

オペレーションシステム(Windows・iOS・Linux・・・)のインストールするドライブをSSDにするだけで、遅くなるというコトが防げます。

SSDはHDDとは異なり、磁気ディスクとモーターを使用していません。電子的な記録で保存出来る媒体で、USBメモリと似たような類になります。

根本的にディスクそのものの仕様が違うのです。

このSSDですが、恐らくパフォーマンス低下は比較的に少なく済みます。動作していれば、SSDで大抵の場合は古くなってもHDDに比べるとパフォーマンス低下を感じることは少ないと思われます。

コレ凄くないですか?

古いパソコンも蘇る可能性アリ!

我が家のパソコンで「WindowsVista」が登場した当時(10年以上前)のパソコンがありました。その当時のCPUはそのままで、CドライブをHDDからSSDに変更し若干メモリ増加をしたパソコンがあります。

このパソコン、今はWindow10で普通に動作しています。!(^^)!

HDDからSSDに変更した途端に動作が爆速になり、10年以上前のCPUでも今も現役で普通にWindows10が動作しています。

SSDに変更した時、マジでビビりました。そして速度低下しないことにはビックリです。

私はこの体験以降、私が関係するパソコンは全て、CドライブはSSDにしております。

SSDは高価で万能ではない!

しかしこのSSD、残念なことに1GB当たりの価格は高いです。過去にパソコンの選び方について記事にしていますので、少し参考にしてみてださい。

SSDが高価であること以外にも、大容量SSDが販売されておりません。今はハードディスクがTB(テラバイト)というのも普通になってきております。GB(ギガバイト)ではありません・・・。

動画や音楽という大きな電子データファイルが身近になってきたのも時代背景としてあるんですけどね。このような大容量にはSSDは向いておりません。ココが難しいところなんだよね。

だからHDDも必要な訳ですよ。

SSDとHDDの併用が最強です!

結局、オペレーションシステムをインストールするディスクにはSSD。データを保管するディスクはHDD。

完全に使い分ける。コレが大切です。

Windowsで言うと、CドライブはSSD、DドライブはHDD、EドライブはDVD-RWみたいな感じです。Aドライブにフロッピーディスクなんて時代もありましたが・・・。

マジメな話、Word・Excelしか使わない人についてはHDDなんて必要ないかもしれません。あくまでも動画・音楽等の大容量ファイルを保管する場合にはHDDが必要であるというコトです。

だってWord・Excelファイルで100MBのファイルを見たことありません。大抵は1MB以下のファイルですよ。

SSDについてまとめると

オペレーションシステムのインストール先がSSDであることは、長期間使用するパソコンのパフォーマンス低下を防ぐ効果があります。購入後間もない時の速度がマシンが壊れるまで維持出来る可能性があります。

大容量ファイルの保管にはSSDは向いてませんが、パソコンの動作速度に影響するOSの保管ディスクとしては大活躍します。

SSDでの動作を一度体感してしまうと、二度と元に戻ることが出来なくなるハズです。SSD搭載マシンは若干価格が高くはなります。しかしパソコンを長く使用することを考えれば、間違いなくコストパフォーマンスは高いモノになるハズです。何故なら速度が落ちないから、壊れたり新しいパソコンが欲しくなったりでもしない限り使い続けてしまうと思います。

CドライブにはSSD!

コレ合言葉みたいなモノですね。

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“パソコンの動作が遅くなった原因?SSDなら速度低下が発生しない理由!” への3件の返信

  1. すいません、記事の内容について一つ失礼します。HDDのモーターで速度低下するのも一つの理由ですが。フラグメンテーション(断片化)により、速度が低下するのが最もな要因なのではないでしょうか?
    ご検討お願いします。

    また、ブログをやってます https://oguppi.com/

    1. おぐっぴさんこんにちは。
      ご指摘ありがとうございます。断片化も一つの要因だと私も思います。
      しかしWindows上で断片化を最適化して速度戻りますか?
      私も過去に何度も試しましたが、速度が快適なった試しはありません。

      断片化が原因であればSSDでも同様な事が発生するかと思います。

      これは某有名PCメーカーの営業さんから直接聞いたお話でもあります。

      私の知識が間違っている可能性もありますので、再度調査はしてみたいと思っております。
      今後ともよろしくお願いいたします。

      1. SSDとHDDでは仕組みがそもそも違うので断片化しているファイルにアクセスするまでの時間はかなり変わると思います。
        もしHDDに保存しているファイルが断片化しそれがHDDの中に順不同の場合かなりのロスが起こります。SSDでは断片化していてもランダムアクセスが早いので体感できない程度に読み込むので断片化していることにもほぼ気づかないです。
        OSに入っているデフラグでは完全にデフラグできているように私は感じません。

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